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真央ちゃんの可能性を語った野口さんのコラム

浅田真央、“ジャンプミス”連発でも優勝の真相 技術と演技に見た新たな可能性
2012年11月27日(火)

■浅田真央のターニングポイントの試合
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ジャンプでミスを連発したものの優勝した浅田真央。今大会の演技が新生・浅田のターニングポイントとなりそうだ【坂本清】

 キス&クライで肩を落として点数を見守る浅田真央。グランプリ(GP)シリーズ6戦目のNHK杯、フリースケーティングは、ジャンプ7つのうち4つでミスをし、散々の内容だった。
「自分の演技の出来の悪さにがっくりしていて、得点も順位もまったく考えていませんでした」

 鈴木明子は、フリーで次々とジャンプを決めて勢いのある演技を披露し、観客はスタンディングオベーション。その残像が残るなか、浅田がミスを連発したことで、多くの観客が鈴木の優勝を予想していた。むしろ浅田が2位にとどまることができるのか、不安に思った人もいただろう。

 すると、浅田のフリーの得点は117.32点で2位、総合では鈴木を0.05点差でかわし、185.27点で優勝した。会場はざわついた。浅田も言う。
「優勝と出て、ちょっとポカーンとしました」
 これは不正採点や採点ミスという類のものではない。今季の浅田が「ジャンプに頼らずに高得点を狙えるタイプ」へとシフトしたことを証明する、ターニングポイントの試合だったのだ。

■ミスしたジャンプへの加点は「実行されたジャンプを評価」
 ではなぜジャンプで4つもミスをした演技が、117.32点という高得点だったのか。これは採
点方法と照らし合わせると、減点が最小限にとどめられた理由が分かる。それは(1)ミスしたジャンプで加点された(2)ミスしても演技が途切れなかった――という2点だ。

 まず今回の浅田は、3回転ループや3回転フリップを予定していたものが、2回転になってしまった。多くのケースでは、コントロールを失って軸がブレてしまい2回転になるので、明確なミスとして「出来ばえ(GOE)」は減点される。しかし、今回の浅田は、2回転ループで「+0.26」、2回転フリップで「+0.09」の加点をもらった。
 この理由を、元国際スケート連盟(ISU)ジャッジの杉田秀男氏はこう説明する。
「そもそも、ジャッジが『これは3回転をやる予定だ』と思い込んで見て2回転だったから減点という採点方法ではない。あくまでも実行されたジャンプそのものを評価する。そうなると、2回転であっても軸がブレずにコントロールされていれば、プラス評価することはあり得る」

 確かに、「真央なら3回転するはずだ」と思い込んで見るのは、ジャッジとしては偏った視点だ。ジャッジの「ジャンプの減点ガイドライン」には、踏み切りや着氷については細かく減点が記されているが、「3回転の予定が2回転になったから減点」という文言は、当然存在しない。
 結果として浅田は、ミスした4つのジャンプのうち2つをクリーンに降りたことで、「出来ばえ」に加点をもらった。

■佐藤コーチ理想のスケートへ、真央「手応えを感じている」

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優勝には「ポカーンとした」という浅田だが、佐藤コーチとの取り組みには手応えを感じているという【坂本清】

 次に「ミスしても演技が途切れなかった」ことが高得点につながった。一般的には、ジャンプで転倒があると、予定していた細かなステップをタイムロスのために省いたり、せっかく醸し出していた世界観が途切れて我に返ってしまったりする。そのため「ジャンプ転倒=演技力の点数に影響」ということは、採点方法に明記はされていないものの、ジャッジセミナーでは指導されている。

 しかし今回の浅田は、転倒や着氷のミスは一切なかった。むしろジャンプ全体のスピードは昨季よりもあり、着氷後もスーっと後ろに流れていくような質の高いものだった。そのため、ジャンプミスによって演技構成点が下がる、という図式にはあてはまらなかったのだ。

 佐藤信夫コーチは言う。
「とにかくスピードをつけて、大きく立派なジャンプを跳ばせようと思っています。だんだんスピードが出てくると、今度はちょっとした狂いが(空中での)ブレになる。スピードを出した中でのジャンプは、良かったり悪かったりです」
 今はスピードのあるジャンプへと磨き上げている過渡期。ジャンプの成功はならなかったが、スピードを出して質を高めようとしたという面を評価し、佐藤コーチは納得の表情でうなずいた。

 ジャンプミスによる演技構成点への影響が少ないとなれば、あとは披露した演技そのものへの評価が勝負になる。そして浅田は、気持ちが途切れることなく最後まで集中し、練習通りの滑りを見せた。今季のフリーは、言わずと知れたバレエの名曲「白鳥の湖」。黒鳥の32回転のグラン・フェッテの場面では、グラン・フェッテを連想させる高速ツイズル(回転)の連続で、曲想を見事に表現するなど、見どころの多い演技内容だった。
「スケートを基礎からやり直した成果です。演技では、1つ1つ音を外さないように徹底してきたので、それが評価されたと思います」と佐藤コーチ。浅田も「フリーはしっかり練習してきてプログラム全体が体に染みついている。練習ではすごく良い状態になっていました。あれ(失敗)だけでなく、滑り全体を見ての評価なんだと思います」と話し、演技全体を踊りきるという面では、かなり完成度が高い状態まで来ているという。
 結果として、「スケート技術」「演技力」「音楽表現」の3項目で、8点台という高評価を得て、演技構成点の64.54点は全選手でトップの評価だった。浅田は振り返る。
「信夫先生の所に行ってから、スケーティングから直したし、ジャンプも新しいフォームからの指導だったので苦労しました。でもちょっとずつ良くなっている。今ようやく、滑りにもジャンプにも手応えを感じているんです。練習の方向性は合っている、そう思います」

 その手応えは、ジャンプだけに頼らずに高得点を狙える、佐藤コーチが目指す理想のスケートに他ならない。

■鈴木明子、素晴らしい演技で観客を魅了

0.05点差での2位だったが観客への印象は優勝に値した鈴木明子【坂本清】真央ちゃんの可能性を語った野口さんのコラム_e0199691_022354.jpg

 ひとつ付け足すとすれば、鈴木の演技も素晴らしかった。鈴木自身が曲を選んだという、シルク・ド・ソレイユの「オー」は、伸びやかさとスピード感が溢れる滑りだった。観客には「ノーミス」に見えたほどの演技だが、「ルッツのエッジが不明確」が2つと、「ループの回転不足(アンダーローテーション)」により、3点以上失っている。0.05点差での2位ということを考えれば、観客への印象としては、優勝に十分値する演技だった。

 フィギュアスケートは、非常に細かい採点基準により評価される。ち密な戦略、高い技術と、感動を与える演技――さまざまな要素が絡み合いながらも、しかし最後に言い渡されるのは、順位というたった1つの数字だ。
 だからこそ。順位を見て、あれこれ論議するよりも大切なことがある。3年かけてスランプを抜けようと努力している浅田と、歳月をかけて徐々に進化してきた鈴木。その両者に、同じだけ大きな拍手を送ることだ。


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ずっと読みたかった野口さんのコラム。
やっと、さっき読み終えることが出来ました(遅)
野口さんの、このコラムのの中に
疑問に思われてる人たちが、納得のいく内容が全て含まれているんじゃないかなって思います。
ファンの私たちも、真央ちゃんって言ったら
全てのトリプルジャンプを跳んでくるって、絶対的に思ってしまいますよね。
ジャッジも同じような目線で見ているんですね。ただ、そこは『ジャッジ』という肩書のある方たちは一般の目線と同じでは困ってしまうので・・・(^_^;)
きちんと、ルールにのっとった評価をしているんだと思わされました。(当然のことですがね)
ただ、KYさんに至っては、オリンピックの後の世選で転倒したジャンプに加点を入れていたりするので、これだけは別の次元の話になると私は思っています。
野口さんのコラム、読んですっきりしました。
真央ちゃんが勝ったのはおかしい論争がブログ内を駆け巡ってて
モヤモヤしていたんです。
当事者の真央ちゃんも、優勝したとは思っていなかったから、なお更だったんですよね。

このコラムは本当に広めた方がいいって思いました。
皆さん読んで~~( 」´0`)」読んで~~~♪

野口美穂さんの一番最後の言葉がずっしりきました。

>最後に言い渡されるのは、順位というたった1つの数字だ。
 だからこそ。順位を見て、あれこれ論議するよりも大切なことがある。3年かけてスランプを抜けようと努力している浅田と、歳月をかけて徐々に進化してきた鈴木。その両者に、同じだけ大きな拍手を送ることだ。


SPを完ぺきにこなし、会場に笑顔の渦を与えた真央ちゃんに拍手^(ノ゜ー゜)ノ☆パチパチ☆ヾ(゜ー゜ヾ)^
FSで会場の皆様に感動を与えたあっこさんに拍手(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ

(私の語りは、薄っぺらくてすいませーーーん(;^_^A アセアセ・・・)

野口さんコラムパート2にいきます!






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Commented by 真央ちゃんファン何号?^^ at 2012-12-05 16:41 x
こんにちは。
真央ちゃんのこういった記事、擁護する記事っていうんでしょうか、が出るなんてこれまでに無いことなので驚いたんですよ。
これを採点擁護、キムヨナ復帰(彼女への爆age採点)に向け、と考えている人も少なくないようですし、私もそれもあるのかな、と思わなくもないですけど、真央ちゃんの辞めたいと思った発言が効いているのかなぁ、とも思ってるんです^^;
でも羽生選手の人気が出てきて、これまで真央ちゃん二世とマスコミに言われ期待もされている女子選手たちとは違い、彼には集客力もありそうなので、真央ちゃんに辞めて欲しくないからというのはやはり違うのかなぁ、と思ったり(笑)。
真央ちゃんソチ入りしたんですか。
なんだかもうドキドキして落ち着かなくなってきました。
日本で応援するだけのファンが今からこれでどうするんだ!と思いますけど、真央ちゃんのように強くなれないんですよ、困ったものです。
Commented by aloha0508 at 2012-12-06 02:27
>真央ちゃんファン何号?^^さん、今晩は!コメント有難うございます。

やっぱり驚きましたよね!!
温かい記事を書いてくれるのは、ロッテ以外の真央ちゃんのスポンサー様のみだって思っていたので正直驚いたし、嬉しかったですね。
KYの復帰に対して、リーザちゃんをファイナルに行かせるっていう話を見たとき、(/||| ̄▽)/ゲッ!!!ありえるかも!って思いましたよ~。どうしても華々しく優勝で復帰と一応世界中に広めたい韓国でしょうから・・・
色々考えると、何が本当で何が違うのかが分からなくなってしまいますね。
あっ、この記事エントリーでの真央ちゃんソチ入りはガセでした。すいませーーーーーん(;^_^A アセアセ・・・
でも、5日出国そろそろソチ入りしているんじゃないかな~って思います。
腰の状態が思わしくないようなので、すっごく心配ですが・・・
7日、いよいよSPが始まっちゃいますね。ドキドキしちゃいますが、一生懸命日本から応援しましょうね~♪
by aloha0508 | 2012-12-05 00:48 | 真央ちゃん | Comments(2)

フィギュアスケートが好きです。特に浅田真央選手を応援しています。


by aloha