6月13日は、テンくんのお誕生日でした!
2020年 06月 14日
2年前に25歳で亡くなった2014年ソチ五輪のフィギュアスケート男子銅メダリスト、デニス・テンさんの名を冠した「デニス・テンフィギュアスケートアカデミー」が今年末、テンさんの故郷、カザフスタン・アルマトイで創設されることになった。同国のメディアが報じた。
テンさんはカザフスタン初のフィギュアスケート五輪メダリスト。国民的英雄として、母国で普及活動にも力を入れていた。だが、18年7月19日にアルマトイの路上で強盗に遭い、刺されて亡くなった。
報道によると、同アカデミーは、テンさんの遺志を継ぐデニス・テン財団が設立する。子どもたちに最高の指導者の下で練習する環境を提供するのが目的で、アルマトイのフィギュアスケート人口を2倍に増やしたいという。アルマトイでは現在、500人以上の子どもたちがフィギュアスケートを楽しんでいる。
同財団は、10年バンクーバー五輪女子銀メダリストの浅田真央さんを指導したタチアナ・タラソワコーチ(ロシア)や、同五輪男子金メダリストのエバン・ライサチェクさん(米)を育てたフランク・キャロルコーチ(米)にも、アカデミーへの参加を呼びかけているという。テンさんはライサチェクさんの滑りに憧れていた。
フィギュアスケートライターの田村明子さんはこう話す。
「デニス・テン財団によるデニス・テンフィギュアスケートアカデミーの創設、うれしいニュースとして読みました。同時に、若くして私たちの前から消えてしまったデニスのことを思い出し、改めて胸が詰まりました。生前、何度かインタビューさせてもらった際に、カザフスタンでスケートを始めた当初は屋外リンクで、あまりの寒さに着膨れし、『まるでキャベツみたいだった』と笑っていたことを覚えています。その後、より良い環境を求めてロシア、そして米国に拠点を移していったデニスですが、カザフスタンに初のISU(国際スケート連盟)メダルをもたらした彼にとって、祖国で後継者を育てることは悲願だったと思います。体はもうこの世に存在しなくても、デニスの精神はこれからも生き続けるのでしょう」
「デニスが元々やりたかったこと、それはカザフスタンで次の世代の選手を育て、母国でスケートを盛り上げていくことです。それを自分も知っていただけに、(今回のアカデミー設立で)その形が作られてよかったと思います。これはカザフスタンだけでなく世界的にもすばらしいことだと思います。ここから将来有望な選手が出てくれば、本当にすばらしいと思います」
「デニスの存在があって、(同国の)トゥルシンバエワ選手がいて、彼女がデニス亡き後、背中を追うように世界選手権で(カザフスタン)初の女子メダリストとなって、シニア女子初の4回転ジャンプを成功させました。そこからシニア女子も4回転ジャンプを入れるようになりました。デニスの影響は大きいと思います」
無良さんは、改めてテンさんのことを思う。
「新型コロナウイルスで自粛モードの最近は、過去のフィギュアスケートの映像を見られるチャンスもあって、デニスの滑りを見て懐かしく思っていました。デニスは本当に優しい人で、現役時代は四大陸選手権や世界選手権などの試合で一緒になることも多く、デニスは調子が悪い時も良い時もいつも、戦友である自分に『次、また頑張ればいいね』と思いやりのある言葉をかけてくれました。温かくて、気遣いができる本当に誰に対しても紳士でした」
無良さんと同じく昨年のアイスショーに出演したセルゲイ・ボロノフ選手(ロシア)は、こう話す。
「2年経っても、私はデニス・テンの死が信じられないのです。私にとって彼は賢く多才で、一生忘れることができない人。アカデミー設立のニュースは最近知りました。これは必要なことだと信じています。ただ、すぐにデニスのようなレベルのスケーターが現れるとは思いませんが」
6月13日はテンさんの誕生日。彼の遺志が形となるアカデミーが成功することを願う。
コメント欄、謎ですね^^;
ログインせずにコメント欄クリックしたら、画像認証がやはり入力不要になってました。
設定を見たら、そんなことはないんですよ。なんでだろう??
そうなんです。本当に時がたつのが早すぎます。
私も思うんです、今テンくんがいたら、、、
テンくんはどんなときでも真央ちゃんに寄り添ってくれていましたよね。
いつの日にか、アカデミーを訪れる真央ちゃんが見れることを楽しみにしていたいと思います。